施術をしてきて感じることの中に、「身体のつながり」があります。
日本人には腹筋信仰?のようなものが根強くあり、身体を強くするには腹筋を鍛えなければならない、と思っておられる方が多いようです。
しかし、間違った筋肉の鍛え方は、単一の筋肉に負荷を掛け、全身の筋肉のつながりを切ってしまいます。
つながりが切れた身体は弱くなります。
クラニオ整体では患者さんに腹筋をする前、した後、さらに正しい腹筋をした後の身体の状態をチェックして、実際にご自身の身体でその違いを実感していただきます。
言葉で説明するだけは半信半疑でも、身体は見事に正直な反応をしますので、理屈ぬきでご理解いただけるかと思います。
全身がつながっているという状態は、
「自分がまるごと一つである」
「安定感がある」
という感覚を生み出し、言葉にはできないけれども、自分という存在が確かなもの、と感じられます。
心身の痛みは、自分という存在の一部を否定したい、消してしまいたい、つらさから逃げ出したい、という思いや、本来の自分自身を生ききれていない、という訴えでもあります。
全身がつながっていると、「これがまるごとの自分」という感覚が生じ、ありのままの自分でいることの心地よさを感じられると思います。