屋久島に行った患者さんが、興味深いお話をきかせてくださいました。
屋久島には、本土ではみたこともないような蜂がいるそうで、患者さん他同行されたお二人も見事に蜂の餌食となってしまったそうです。
強い痛みに見舞われ、急遽病院に駆け込んだとのこと。
しかし、同行した3人のうち、早く痛みが引いたのは、その患者さんだったそうです。
体質にもよるかもしれませんが、患者さんはあることをなさったのです。
それは、「痛み、そのものを認識すること」
以前、私が施術中に「身体の感覚そのものを認識すると、自然と変化する」ということを覚えていてくださり、「この痛みも、身体が反応して生じているものだから、どんな痛みか認識してみよう」と思われたのだそうです。
そのせいか、他のお二人がまだまだ痛みにくるしんでおられる中、ご自分は一番早く痛みが引いた、とおっしゃっていました。
これは、認識することで、免疫力があがった事例だと思います。
通常、私たちは痛みがあると、「痛い!つらい!不快だ!」と思って、なんとかその痛みが消えてくれないか、とか、「こんなつらい思いは嫌だ!」といって否定したり、抑圧したり、痛みと戦います。
しかし、「嫌だ、つらい」と思った瞬間、それはストレスになり、脳からは不快物質が放出されます。
いわば、自分で自分の身体にストレス物質を放出して、余計に苦しめているわけです。
不快物質が放出された身体は、当然免疫力も低下します。
よって、痛みも免疫力が低下した結果、ますます治るのが遅くなる、ということになります。
痛み、はただの刺激です。
それを不快だ、嫌だ、と増幅させてストレスを増やし、 余計に治癒の足をひっぱる・・・
認識することは、ありのままを受け止めること。
ありのままを受け入れたとき、物事は変化して、流れさっていくのです。